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<<   作成日時 : 2016/05/31 21:53   >>

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 ギリシャ神話から 「イカロスの翼」 を読む。 ... 囚われの迷宮 (ラビリュウス) から大空に向けて逃げて見せようと、イカロスの父 ダイダロスは鳥の羽をロウで繋いで大きな翼を作り 羽ばたいてみたら身体が宙に浮いた。 羽を背負った父子は早速 揃って大空へ。 だが父の注意を聞かずに高く飛び過ぎたイカロスの翼は太陽の熱でロウが溶けてしまい海に落ちる。 ... 日本人で初めて空を飛ぼうとしたのは、江戸時代の表具師 浮田幸吉。 彼は鳩の生態を細かく観察して 1757年に人工の飛行機を飛ばした。 世界では 1903年にライト兄弟が初飛行に成功、こちらは世界初の動力エンジンを使った飛行機だった。 その 66年後の1969年には、人類は 「アポロ11号」 で月に着陸した。 更に、2010年には地球の重力圏外の小惑星 「いとかわ」 に惑星探査機 「はやぶさ1号」 を送り、着陸させて宇宙の天体から鉱物サンプルを採集して地球に持ち帰った、その間の航続距離は延べで 60億km。 ... 大気圏〜宇宙への進出は 短期間に長足の進歩を遂げたコトが分かる。

 海面から海底までの海中でも探索は進んだ。 地球の海の規模は、面積で 3億6千万km2 、海底の最深地の深さは 10,991m で平均の深さは 3,700m 、海水の総容量は 13億5千万km3 。 しかも深海底では海嶺で生成した玄武岩質の海洋プレートが常時一定方向に移動していて、大陸プレートに衝突した後は その下に沈み込む、その間は凡そ2億年、 ... 10万年前にアフリカの地を出立した現生人の人類は、拡散しながらユーラシア大陸から周辺の島弧へと陸上を歩き続け、時には丸木舟で海を渡った。 だが、その後は海上を走る船は急速に進化した。 だが、水中を潜行する潜水艇が出現するのは 1620年、オランダ製の潜航艇だったが推力は人力だった。 動力式の潜航艇が出現するのは 1864年、フランスで造られた。 ... 現代の最新鋭の原子力潜水艦の潜航深度は 600〜700m、潜航中の航速は 30〜40ノット (1ノット= 1. 8km/h ) である。 一方 潜航深度では、海洋研究開発機構所属の観測研究用の深海艇 「しんかい6500」 が 6500 m を記録している。 ... 人類は、海水中の移動手段でも一定の成果を上げたのである。

 さて、足元の地面の下の土の中は一体どの様になっているのか? 10m下の地中は? 1 q下は? いや 100km 下の地中は?... と探究心は有っても誰もが簡単に地中を覗き見るコトは出来ない。 ... 機械による地下探査には1970年のボーリング調査が有る、ロシアのコラ半島で 20年をかけて 12. 3 km 掘削した。 目標は 15q だったが、地熱温度が 180℃ にまで上昇したので作業を途中で中断した。 日本では、2012年に八戸沖で深海調査船が 海底面から地下 2.1q までボーリングしている。 しかし、生身の人間が到達し得た最深の地点は僅かに 3. 9 km、南アの金鉱山の掘削現場である。 ... 日本地熱学会の試算によれば、地中の温度は 100 m 深くなる毎に 2.5〜 3℃ ずつ上がる。 従って、2 km 下の地中の温度は 65〜75℃、3 km の地下では 95〜105℃になる。 南アの鉱山では冷気を送風しながら作業を続けている。 他方、地下では 1 q 深くなる毎に 気圧が 300気圧ずつ上昇する、これも人体にとっては大きな負担。 やはり地下は過酷な世界である。

 人は陸上の移動では自力で歩行したが、時には牛馬を使い雪国では犬ゾリも使った。 同様に海上では流れを見ながら丸木舟を操って海峡を渡った。 ... 人は山野を越えて歩き疲れると、空飛ぶ鳥を眺めては鳥になりたいと思い、水中を素早く泳ぐ魚を見ては その泳法を羨望の目で見ていた。 そんな人類共通の願いを叶えて呉れたのは、動力と車輪の発明であった。 化石燃料を燃やし、電気を発電して、原子力を駆使するコトで、人間たちの移動、輸送の問題はほぼ解消した。 汽車を造り、自動車を開発し、海中を進む潜水艇や深海艇を発明し、航空機を飛ばす、...そんな中で最も遅れている分野は地下深くの地中探索であろう。

 地球の半径は凡そ 6400 km、地球の表層部の陸地の地殻は主に花崗岩質の岩石で形成されていて、その厚さは凡そ 50 q、海底の地殻は玄武岩質の岩石が主で層厚は約 5 km、その下はマントルと呼ばれる部分で層厚は地殻部分も含めて 2900 kmの深さまである。 その先の 3500 km の核部分は現在の科学では未だ探査は出来ない。 ... 今までの探査では採集した岩石類を化学分析して地球の成り立ちを研究してきたが、現在は人工衛星や電磁探査機を使って物理探査 (岩石物理学) を行っており、得られた資料をシュミレーションしながら地下の状態を把握している。 また最近は透視力の強いミュー粒子を利用してミュオグラフィを作成し、物理探査を展開して行くコトにも期待が寄せられている。

 参考書 :
後藤忠徳  地底の科学   ベレ出版


 

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