ぬるでんぼう

アクセスカウンタ

zoom RSS 房総半島とは:

<<   作成日時 : 2017/11/30 15:36   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 房総半島は関東の南東部から太平洋に突き出た面積 約 5000平方km 、最高地点 400m余、形造られたのは 300万年前の半島である。 半島と云えば世界ではアラビア半島やフロリダ半島などよく知られるが、日本では紀伊半島や伊豆半島などと並ぶ大きな半島である。 半島の特徴は三方を海など水で囲まれているコト、成因としては一帯の地殻変動によって形成される場合が多い。 ただ、一般的には半島の首の部分は何処からどこまでと云う線引きは難しく、千葉県の大部分を占める房総半島も行政上の千葉県とは一致しない。 房総と云う名称は 昔の下総・上総・安房から採ったものだが、この三国は 718年 (養老2年) の律令郡国制によって分置された国々である。 ... 当時の下総の国は現在の茨城県・埼玉県の一部をも含んだ 今よりももっと広い国であった。

 房総半島の地形の特徴をプレート運動の視点から見ると、半島北域の下総地方は昔の深海底の凹地に砂泥や火山灰が堆積して出来あがった台地であるのに対して、中央部の上総地方は地殻変動によって形成された台地であり、南端の安房地方は南方からのプレートの圧力で押し上げられた付加体で形成された丘陵地である。 半島の東側の九十九里地方は屏風ヶ浦や大東岬の地層が波で削られて運ばれてきて出来た平野である。 この様に狭い半島内であるにも拘らず房総半島の地形の出来方は多様で且つ変化に富む。 その原因は、この半島の東方沖で起きているプレート運動にある。 即ち 半島の東方沖には、東日本の載る陸のプレートと海底を移動してきた太平洋プレートとフィリピン海プレートの三枚のプレートが 或る一点で重なる 「三重会合点」 があり、この三者の絡み合い・ せめぎ合いが深海底で地殻の変動を引き起こし、惹いては関東平野と房総半島の形成に大きく影響してきた。

 かっての房総半島北部〜中央部に掛けての深海底は、浦和方面から東京湾北部へと延びる深海底の延長線上にあった。 だが数十万年前より、この深海底は暫時 隆起に転じ、特に房総半島は現在の様な陸地を形成するまでに隆起した。 だが、実際には隆起して陸化へと順調に進んだ訳ではない、その原因は気候にあった。 ... 地球は凡そ 10万年周期で氷期と間氷期を繰り返してきた。 東京湾周辺も氷期には陸化し、間氷期には浅海と化した。 地図で見る房総半島の地形が現在の形になったのは僅か 7000年前の縄文海進の後に海が引いて行ってからのコトである。 ... では、関東や東京湾の深い海が隆起して浅海や陸地になった理由は何か? ... 最近の新しい考えでは、300年前に関東直下でフィリピン海プレートに大異変があった。 即ち 沈み込んできたフィリピン海プレートが、既存の陸のプレートと海底に在る太平洋プレートに阻まれて、結果 陸側のプレートを押し上げたのではと。 ... 数十万年前に起きた東京湾と房総半島一帯の隆起は、海底を押し上げるプレート運動に依るものである。

 プレートは、地殻+上部マントルであり、マントルは地殻を載せて移動する。 東日本を載せる陸側のプレートの層厚は推定では地殻の部分が 50 km、一方の海洋プレートの方は海嶺で生成した時点では層は薄く 層厚は 5 km 程度、それが海底を移動するうちに冷えて厚く 重くなり、生成後 1億年を経た太平洋プレートの場合、日本付近では層厚は 100 km にも達し、移動速度も年に10 p と速い。 他方 フィリピン海プレートの方は 日本近海では 層厚は 30 km、年に 4p の速さで北々西に移動している。 この移動速度と沈み込み速度の異なる二つの海洋性プレートが、房総半島沖の深海底で接触している訳だが、深い地下でどの様な事態が発生しているのかは実のところ良く分かってないが、東日本の地勢に大きく影響しているコトは間違いない。 なお、このフィリピ海プレートは、数千年前に太平洋プレートから分岐して出来た新しいプレートでもある。

 この地域を地球の重力で見ていくと、関東平野の周辺では関東山地・筑波山地と並んで房総半島南部の嶺岡山地が高重力異常を示し、逆に東京湾北部から房総半島の中部〜北部に掛けての地域は重力が急激に低下している。 現在 低重力異常を示す東京湾や房総半島中部〜北部に掛けての一帯は、 300 万年前には盆状構造をした深海底だった個所で、今では厚さ 3000m 以上の堆積物で埋められている。 実際に房総半島の中部〜北部に掛けては、陸上でも 300万年前以降に堆積した三浦層群や上総層群・下総層群が互いに不整合に積み上がっている。 これ等の地層が堆積している東京湾〜房総半島中部〜北部の深い地下の盆状構造は、最近ではフィリピン海プレートの沈み込みに依って形成されたものではと推測されている。 ... この様にプレート運動の結果、形成された 半島ではあるが、地学的には房総半島と伊豆半島、紀伊半島はそれぞれに出来方は異なる。 ただ房総半島と三浦半島は、地層も地形も連動していて類似性に富む。 ... ならば、東京湾は将来どの様に変わって行くのか? また房総半島は更に拡大を続けていくのか? ... 等々興味は尽きない。

 参考書 :
中島・高橋著   日本海溝移動説   日経サイエンス 2017.10.
理科年表読本   日本列島の地質   丸善(株)



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
房総半島とは: ぬるでんぼう/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる