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zoom RSS 関東平野の地震

<<   作成日時 : 2018/01/15 16:05   >>

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 今年は新年早々、関東各地で地震活動が相次いだ、東京湾に面した東京・神奈川の東部は久しぶりに震度4に見舞われた。 既に西日本の太平洋岸には東南海地震の到来が予知されているが、昨年は普段 地震活動の少ない朝鮮半島南部でも地震が発生、更には中朝国境の白頭山でも火山の噴火が危惧されている。 何れの地震も噴火もフィリピン海プレートと太平洋プレートの影響を受けての動きだが、今後に就いては予断を許さない。

 日本で起きた大きな地震は、大和政権発足後の 416年以降は記録が残される様になったが、当初は大和地方中心の記録に過ぎなかった。 かなり後の江戸時代初期の 17世紀になっても地震発生の記録は僅かに 37件、中期の18世紀には 39件、江戸から明治に移った 19世紀でも 56件が記録されたに過ぎない。 ...その後、指標に震度やマグニチュードが導入され、漸く記録体制が整った 20世紀には、日本列島全体での大きな地震数は 169件だった。 現在では小笠原諸島や鳥島近海の地震、メキシコ地震の津波等も記録されている。 ...日本に地震学会が結成されたのは 1880年(M13年) 、観測所が地震の記録を取り始めたのは 1885年、高感度地震観測網が敷かれたのは 1996年、その間に指標となる震度やマグニチュードは何回か改定されている。

 最近は1995年の兵庫県南部地震 (阪神・淡路震災)、2011年の東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災)、2016年の熊本地震と東北、関西、九州各地で大地震が発生したので次は 関東かと取り沙汰されていた所に、新年早々の震度4、人々が驚くのも仕方あるまい。 そんな関東の深い地下に就いては、従来より、新聞雑誌やTVを通じて三つのプレートの重なりやプレート相互のせめぎ合いが地震の原因と説明されてきたので、関東に住む 3000万人の住民は地震の到来については或る程度は諦観しているが、それでもプレートの境界図や断面図を見せられても良く分からないのが実態であろう。 ...最近、内閣府が出した 「首都直下地震の被害想定」 に依れば、発生した地震が最悪の関東全域を動かす <大正関東地震タイプ> の巨大地震の場合は、死者は7万人、要救助者 18万人、全壊家屋は 133万頭、沿岸津波は 7〜8m、被害総額は 160兆円とある。 この額の大きさは、現在の国の借金額 1200兆円に比べても決して小さくはない額である。

 2017年に発表された 地震調査委員会の 「全国地震動予測図」 に依れば、今後 30年以内に震度 6弱以上の地震の発生確率は、横浜 78%、千葉 73%、東京 46%?、埼玉 51%、水戸 70%、と首都圏での発生率が高く、太平洋岸では、静岡 66%、名古屋 43%、大阪 45%、和歌山 60%、高知 70%、大分 54%と東南海地震が予知されて地域が高い。 逆に確率が低い地域であっても、この国には安閑と住める場所などは殆ど無い。 参考までに今回の想定で地震確率が低かった地域は、札幌・函館は 0.9%、旭川 0.4%、松江 2%、山口 4%、福岡・熊本 8%、長崎 5%、那覇 29%である。 移住するのであれば検討して見ればよい。

 そんな物騒な日本の地下、その中でも関東平野の深い地下は一体どの様になっているのだろう? ...人類は宇宙には出掛けたが、地球の深海や、深い地下には未だに行っていない。 だから誰も見たコトのない深い地下の話は残念ながら全てが推定でしかない。 それに関東平野は平野の出来方が、大阪平野や濃尾平野とは全く違う。 その関東平野の基礎部分が形成されたは今から 1650万年前の新第三紀・中新世の時代で、出来方は地球の造盆地運動に依るものだった。 その為に平野の中心部は長年 沈降を 続け 同時に周辺の山地は隆起し続けている 、この運動は現在も続いており この様にして出来た盆地を地学では 「構造盆地」 と云う。 そんな特殊な関東平野ではあるが、平野の範囲は西は糸魚川静岡構造線に依って切られ、東側は棚倉構造線に境されて、北縁は足尾山地に遮られている。

 地球の表層部分、即ち最も上の部分を地球物理学ではリソスフェアーと呼ぶが、実態は地球の表皮部分の地殻とマントルの最上部分の硬い100km 程の岩盤部分である。 関東平野の場合、 2006年に産総研が埼玉県岩槻の地下 3510m の地点に三波川層を発見したが、2860m までは堆積岩でその下部に火成岩の基盤岩を確認したと公表している。 沈降した関東平野の地下 3500m 付近には南東から日本列島に付加して来た四万十帯、秩父帯、三波川帯、領家帯が関東各地で確認されているが、平野の周囲の隆起した山地に於いても古生代の秩父系の岩石や中生代の小仏層、第三紀中新世の御坂層群等の岩石が露出している。 ... 関東平野に堆積した表層部の下には50〜500 万年前に海底で堆積した上総層群・下総層群などの海成層が約 1000m 堆積し、更に下部には、1000〜1500万年前に平野を埋めた層厚2000m の堆積岩が有り、最下部には1500〜1650万年前に基盤岩の半地溝や地溝帯の間を埋めた地層と地溝、半地溝 (ハーフクラーベン) の本体が混在している。 ... 関東地方の地震のタイプが一様でないのは、不規則に並ぶ半地溝の塊と沈み込む二つのプレートとの軋轢が原因とされるが如何なものであろうか。

 参考書 :
産業技術総合研究所  「関東平野の成立(地下構造)」  '10.7.30.
地震調査委員会     「全国地震動予測図」        2017.12.

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