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zoom RSS 夫婦別姓の考え方

<<   作成日時 : 2018/06/25 12:33   >>

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 以前 韓国や台湾のビジネスマンたちと雑談をした時のコト、その時は名前の付け方が話題になり 日本では結婚したら女性は法律によって通常は男の側の名字に変わると云う話をした。 ....と彼らは一様に驚いき、一体日本人ってなに? と皆に云われたことが有る。 法律など無くても彼らの国では生まれた時に付けられた姓と名は何処に行こうとも一生変わらないと云うのだ。 この話を聞いた時には、彼らの国って何て野蛮なんだろうと思ったが、話を聞いている内に如何やらこちらの方がおかしいのかなと疑いを持つ様になった。 帰国してよくよく調べているうちに日本式の「夫婦同姓」 は世界の先進国の中では唯一と云うコトも分かった。 文明国の中で、婚姻後の女性の名字について、@ 民法に規定のない国は、米・英・仏...、A 選択制を採用している国は、独・ロ・スイス・北欧...、B 完全に夫婦別姓の国は、中・台・韓・カナダ....、C 夫婦同姓は日本のみだった。

 日本には昔から 「姓」 があり、「氏」 があって、その下 に「名字」 があった。 だが、その中身は奈良〜平安時代、中世の時代、近世の明治時代〜、と時代が変わる度にそれらの用い方も使い方も異なった。 今もって同じことを言っているのに表紙は 「夫婦別姓」 であったり 「夫婦別氏」 であったりと異なるコトも...。 同じ時代の中でも 「徳川家康」 であったり 「源の朝臣家康」 であったりした。 ... 「氏」は当初は祖先を同じくする集団であり 地縁関係で繋がる集団だった、従って氏神でも共通していた。 「姓⇒かばね」 は氏の地位を表すもので、朝臣・連(むらじ)...臣(おみ) 等と8 段階になっていた。 だが、平安時代になると藤原氏ばかりが増え、階級では朝臣が増えて区別がつきにくくなっていた、そこで 「名字(苗字)」 が生まれた。 例えば、藤原基実は苗字を入れて「 藤原の近衛基実」 と名乗り、藤原兼実は藤原の九条兼実とした。 同様に「源の朝臣」の一派は地名から河内源氏と名乗り、この中から新しい名字を持つ足利氏や新田氏...、が誕生した。 とは言え、彼らは何れも平安〜鎌倉時代に掛けての上層階級の人達であって、実際に中世〜近世の初期に掛けては名字など持たなかった人の方が多かった。 1870年 (M3年) の太政官布告令で この時から一般平民もそれぞれが 「名字」 を付けるコトになったが、1873年(M6年)に明治政府が新しい戸籍を作成した時には実際に 「名字」 を持っていた人は全体の 6%程度だったと云う。

 よく昔は夫婦別姓だった例として、奈良時代 正倉院に残る楽毅論の末尾に光明皇后が 「藤三娘」と署名しているとか、中世には北条政子や日野富子は源氏の将軍夫人でありながら旧姓を名乗っていた等と云われるが、光明皇后は皇族であり別格、北条政子らにしても 「北条政子」 と云う署名は残っていない。 残っていたとしても北条政子の正式名は源氏名ではなく 「平の北条政子」 でなければならない。 唯一文章に残されている彼女の名は、吾妻鏡の承久3年5月19日の項に 「... 有勢の武士を にわに召しあつめて かたらいていわく云々...,, 二品禅尼 」 と載るのみ。 これらの例の様に武家の女性は結婚しても妻の「氏」 は変わらなかったが、一般女性は人別帳などには「女房」 とか「後家」 と書かれただけだった。 近世、明治の世になり1898年(M31年) の明治民法の制定以降は 「夫婦同姓」 は拘束力を持つに至った。 ... 但し、1870年(M3年) に太政官布告で平民にも名字を持つコトが認められて以後、明治民法が1898年(M#31年) に制定されるまでの 28年間は、日本は結果としてだが夫婦別姓の状態にあった。

 人は一生のうちで只一度であっても途中で改名すると、以後生きて行く上で 不利になる。 例えば、今の時代は 各自がメール・アドレスを持ち、アドレスを公開して私用に公用にと情報を収集したり交換したりしている。 そんな中でアドレスを時折変える人はあまり重用されない。 「家」 と云う概念が無くなった今の時代に於いては、個人の名字や氏名は個人のマイナンバーの数値と並んで単なる記号に過ぎない。 生まれた時に与えられた個人名は、個人のマイナンバー数字や自分のメール・アドレス同様に原則一生変える必要はない。 だから「夫婦別姓」とか「夫婦同姓」 を云うのではなく、最初から民法に何も規定しなければ何も起こらなかった筈。... 立法や司法は、人間生活の中にまで 必要以上に立ち入らない方が良い場合もある。

 時代は変わり、現在では「氏」 は法律用語として、「姓」は慣用語として共に「名字」 を指す様になっている。

 参考書 :

久武綾子  夫婦別姓   世界思想社

 

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