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<<   作成日時 : 2018/11/06 23:25  

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 年末の12月ときて、 先ず思い浮かぶのは何となく慌ただしい月だなと云うコト、やらねばならないコトが沢山ある、常に何かに追いかけられているみたいだ。 ... ある調査によれば 年間を通して一番忙しい月は12月と出ている。 もっとも今では年末の仕事なんて、幾つかの忘年会、賀状書きが有る程度だが、以前はそれに大掃除や餅つき、クリスマス祭り、正月飾り、挨拶回り、初荷の準備...、等が有り、中でもお金の回収は最も厄介な仕事だった。 それに比べれば今は全てが楽になった。 ... であっても 1年の終わりの月の12月が昔同様 〆の 月であるコトに変わりはない。 昔の人は月々の暦を決める際して、月の運行に則って新月から次の新月までの30日を12倍して季節の1年を決めていた。 その為、太陽の運行との間に差が出来てしまい、その埋め合わせに汲々としていた。 ...そんな暦の12進法なんて、今ではモノの単位の 1ダース位にしか見当たらない。 時計は12進法ではない? そうあれは 60進法でしょ...? ... 以前はイギリスでも貨幣の単位に 1 シリング= 12ペンス なんて時代があった、当時は 12進法なんて旅行者にとって大迷惑だった。 暦も 10進法に変えてしまえば慌ただしい 12月なんて月は無くなるのにナ....。

 今では日本では旧暦など使う場面は殆ど無い。 実際、旧暦と太陽暦の新暦との間には1年の間に日数のズレが有る。 例えば旧暦での1年は354日であるが、新暦の1年は365日なので 11日のズレが出る。 3年後には33日の差になるので何処かで調整せねばならなくなる。 その為に閏年を入れたり 1年を 13ヵ月したりと操作せねばならなかった。 ...日本で暦を使い始めたのは奈良時代、持統天皇の時代に唐から「元嘉暦」を導入して使用した。 その後、新暦に切り替えるまでの 1176 年間に9回の改暦を行っている。 10回目に切り替えたのは1873年 (M6年) 、旧暦の明治5年12月3日を明治6年1月1日としてスタートした。 だが新暦になっても12月は12月、旧暦時代同様に12月は師走と云う名で呼んでいる。 もっとも日付は何日もズレているが...。 その師走の語源は「為果つ ⇒ しはつ」であり「年の瀬には師(僧侶)も走る云々」 ...ではない。 さて19世紀には日本同様にアジアの各国も新暦を導入したが、それらの国々では相変わらず実生活では旧暦を使っている、先年私が訪れたタイでは教育でも仏暦を使っていた。 ほぼ完全に旧暦を追放してしまったのは日本だけ、これも島国の国民成果もしれない。


 今年は街路樹の樹木も庭の樹も夏の強い台風や塩害のために葉が枯れてしまい、未だに樹に貼り付いたカの様な姿の侭である。 一方で常緑樹には枯葉はあまり見掛けない。 「歳寒の松柏 ⇒ さいかんのしょうはく」 という言葉が有る。 これは松や椿などの常緑樹は寒い冬でも葉は緑色のままでいると云う言葉だが、その理由はあまり知られていない。

  「色かえぬ松をあわれむ枯葉かな     子規 」

 植物学者の田中修先生によれば、たとえ常緑の樹の葉でも真夏の暑い日に冬の様な低い温度に出会うと葉は耐えられずに枯れて死んでしまうと云う。 ... と言う事は、常緑の樹の葉は夏の間に低温に耐える為の何かの準備をしていたと云うこと。 答えは「糖分」。 常緑の植物は 寒くなる前に体内に糖分を沢山貯めこんでいたのである。 植物の体内に糖分が溶け込んでいれば葉の凝固点が下がるので、気温が下がっても葉は凍り難くなる。 冬の野菜が甘く美味い理由は、大根でもホウレンソウ、キャベツでも体内に沢山の糖分を貯め込んでいるからに他ならない。 私も植物が糖分を取り込み自らの凝固点を下げる努力をしているコトは知りませんでした。

 11月を過ぎれば そろそろ冷たい風が吹き始める。 晩秋から初冬にかけて吹く強い風、いわゆる寒風が木枯らしである。 そんな寒風の吹く日を昔の人は「えびす講荒れ」 とか「案山子荒れ」 と云ったが最近はもうそんな言葉は聞けない。 木枯らしの日の強風が電線や木の小枝に当たるとヒューン と甲高い音を発する。 でも台風の時の風は強風であっても音は発しない。 理由は台風の風は暖かいからである。 摂氏0 度以下の寒風が秒速
10 km 以上の速さで電線に当たると、電線の後ろ側に渦が交互に発生してその時に風が音を発する。 この対渦が電線の上側と下側に発生すると振動で甲高い音を発する、この渦が 「カルマン渦」 と云われるものなのである。 ... 「木枯らし」 は11月の季語、もっとも俳句では 「凩 ⇒こがらし」 を使う。 冬に吹く烈風は「もがりぶえ」 、これは12月の季語である。 この時期、新暦と旧暦の差は約 25日、平年であっても昔の11月〜12月はやはり今よりも寒かったと云えよう。

 参考書 :

田中修   食物はすごい      中公新書
池内了   天文学者の虫眼鏡   文芸新書
 

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