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zoom RSS 天神様と天満宮

<<   作成日時 : 2018/12/05 22:51  

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先月 「神になった詩人」 という歴史講座を聴いた。 内容は平安時代の詩人、菅原道真の後半生と死後 神になった道真に就いての話だった。 我々は天神様や天満宮に祀られている道真、配流の地で詠んだ 「東風吹かば....」 の詩なら知ってはいるが、それ以外のコト 例えば 出自や早過ぎた出世、追放の経緯等に就いてはほとんど知らない。 今回はこれらも含めての話だった。 ... 平安時代、朝廷内での彼の家の家格は低く 3代前までの姓は土師と称し、職掌は天皇の葬礼儀礼に係わる職業だった。 だが 646年の薄葬令以降、古墳は造られなくなり葬制は大きく変わり仕事は激減していた。 そこで道真の祖父は転職して儒学を学び天皇に学問を教える 「侍読」 の職を得て文章博士の地位に就く。 781年には姓を土師から菅原へと改めたが、これは奈良市菅原町の地名から取った姓である。 孫の道真も勉学に励み宮中で祖父、父に続き 一族で 3代目の文章博士(もんしょう...) を務め、その後は讃岐の国主、右大臣兼右大将と異例の出世を果たした。 だが家格に過ぎたる昇進は各方面から妬みをかい、遂には詔をもって大宰權帥に降格されて宮中から大宰府へと追放された。 追放劇を画策したのは左大臣だった藤原時平とその一族、三善清行等で、罪状は「天子を廃そうとした」 という容疑だった。

 大宰府に追放された道真の配流生活は、職は与えられず日々の食料や灯油にも事欠く有様で個室での一人暮らしだった。 それから 2年後の 903年に道真は無念の死を遂げているが、最後まで弁明の機会は与えられず、憤死だった。 ...道真の死を喜んだのは藤原時平とその一族だったが、この後に都では疫病が流行り、旱魃が続き道真を左遷に追い込んだ関係者たちも次々と亡くなり、醍醐天皇と時平の妹の間に生まれた皇太子まで若くして死去、後には藤原時平の子孫などは一族全員が亡くなってしまった。 .... これは道真の祟りに違いないと怨霊騒動に恐れおののいた宮中は、早速 道真の名誉回復に走り、先ず道真左遷の詔を取り消し、職位を右大臣に戻し、正2位を追贈して年号迄変えたものの異変は続いた。

 広辞苑によれば、怨霊とは恨みを抱いて祟りをする死靈...、とある。 即ち、怨霊とは死者が自分が受けた仕打ちに恨みを持ち超自然的存在として相手に災いを与える死靈のコトなのだ。 ...日本では、記録に残る最初の怨霊は奈良時代に無念の死を遂げた太政大臣 長屋王であり、続く平安時代の三大怨霊は、菅原道真であり 平将門、崇徳院の3人である。 この時代、怨霊思想を普及させたのは、妖言して衆を惑わすと云われた 「私度僧」達である。 .... 怨霊の話が本に書かれ、盛んに能や歌舞伎で演じられる様になるのは江戸時代に入ってからである
 左遷された故人の名誉を回復し、怨霊を鎮めて鎮魂し神として神社に祀る。 こうした神社が 道真を祀る北野天満宮であり、崇徳上皇を祀る白峰神宮である。 北野天満宮は御所の北方に在る、この地は以前は遣唐使派遣の際に航海の無事を祈った場所で、ここには水の神の天神様が祀られていた。 その跡に道真を祀る天満宮が造営されたのである。 当初は道真の怨霊を封じた筈の天満宮だったが、...江戸時代に入ると学問の側から道真を偲ぶ世人が増えて天満宮や、天神様は学問の神様へと転嫁していった。... 天満宮の「天満」は道真の神号の 「天満大自在天神」 からとったもので、ここでは天満と天神は同義である、だが歴史的には天神の方が古い信仰である。 天神信仰には、@ 天照大神の様な天上の神への信仰、A 雨を降らせる神としての雷神信仰、B 学問の神としての道真信仰 があるが、道真信仰がより大きく広がっていった。 特に江戸時代に急速に広がった信仰である。

 群馬県安中市小日向の臼田地区に、(多分) 遺跡の上に祀られた臼田天神、俗名 「堰(石)天神」 がある。 この天神の下10m 下に増田川がながれており、この場所に堰を造って流水の一部を新しく開削した小日向郷の各集落の田んぼに流し込んでいた。 最初から、ここの天神は堰の水の守り神だった。 地方での天神様は古くから水に絡む雷神信仰であり、この地の堰天神も水に係わる雷神信仰だったと思う。 .... 或る調べでは、天神社は全国に大小 1万社あると云われるが、鎌倉時代の終わり頃(1333年の頃) の資料には60社位しか記録に載っていない。 江戸時代に学問の神としての天神信仰が全国に広がったコトで急激に増えたものと思うが、それにしてもその数の多さには驚かされる。

 参考書 :
講座:神になった詩人  (財)JR東海生涯学習財団

 

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