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zoom RSS 好みのビール?

<<   作成日時 : 2015/05/15 17:26   >>

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 初夏、今年もまたビールの季節がやって来た。 ビールの美味い飲み方には国により 人により特徴がある。 わたしは味よりも 寧ろ冷やし過ぎないビールが良い。 だが、イギリスではビールを冷やすと風味が落ちると云って室温で飲む人が多い、逆にアメリカやヨーロッパではビールはうんと冷やして飲むのが最高と云う人が多い。 所変われば飲み方も大きく変わろうと云うもの。 ローマ時代にはビールは奴隷の飲み物とされたが、今では世界中どこに行っても気楽に飲める酒である。 国や人により、風味や冷たさで 飲み方や雰囲気まで変わるのは面白い。

 両者の違いは、イギリスでは自家醸造の時代から続くエールビールを好むのに対して、日本を含むアメリカやヨーロッパでは 19世紀以降 世界の主流になったラガービールを飲むにある。 エールビールは味が香ばしく まろやかで室温で飲んで美味しいが、対するラガービールは苦みとマイルドが特徴で冷やして飲むと美味しい、勿論 これには気候風土も大いに関係する...。 夫々のビールの旨みの違いは、実は醸造法の違いにある。 エールビールは、上面発酵で醸造するビールで 20℃前後の常温で発酵、醸造したビールである。 一方のラガービールは、下面発酵法を採用し、酵母を 5〜10℃の低温で発酵させて醸造する、(酵母がタンクの下面に沈殿する)。 これが 16世紀にバイエルンに興り、19世紀以降 世界に広がったラガービールの製法である。 ...また混ぜ物の多かったビールの品質を統一したのはバイエルン公ウイルヘルム4世、「ビール純粋令」 を公布してビールの原料を麦芽・ホップ・水の3点に絞った。 現代に至も基本は変わらない。

 1981年にイギリスで出版された本に 「上手なワニのつかまえ方」(扶桑社)がある。 300項目近く、世間の色々な雑事の秘訣が載っている本で暇潰しには面白い本である。 ロンドンを本拠地とする The Diagram Group という専門家グループが書いた本で、世界の17ヵ国で読まれている。 本自体は所謂、サブカルチュアーものだがネタも文体も良質なので、日本でも評論家のS氏などは 既にかなり前から関連テーマに利用している。 内容は多彩で、中には日本に関する事柄も何項目か載っている。 ... 前掲のビールに就いての話は、実はこの本の 「ビールの飲み方」 から一部引用した。 本にはビール以外にも色々なアルコール関連の話も載っている。

 日本のアルコールに関しては 「サケ (日本酒) の飲み方」 が載っている。 要約すると 「日本では、優雅な作法でサケを飲む。 先ずサケを 1オンス位の陶器の容器 (とっくり) に入れて暖める。 飲む時には盃でチビチビ飲む 」 とあり、続けてサケは日本古来の醸造酒であり、コメから作られたビールとも云える。 アルコール度 (17〜18% ) が高いので蒸留酒と勘違いしている人も多い、とある。 ... だが、日本酒の飲み方には燗酒に限らず、酒場では大盃で飲む酒あり、冷酒のコップ酒も有れば茶碗酒もある。 日本酒はチビチビ飲むものとは余りにもイギリス的、微視的観察に過ぎるもので適切ではない。 日本酒の飲酒法なら もっと多様な観点からシッカリと取り上げて貰いたかった。

 そう云えば珍しい酒の造り方も載っている、 「タンポポ酒のつくり方」 である。 タンポポとは、キク科・タンポポ属のれっきとした植物である。 薬草としてのタンポポは、健胃、利尿に効き、根を乾燥させるとコーヒーの代用品にもなるが、タンポポ酒のコトは知らなかった。 醸造の材料は、@ タンポポの花 1ガロン (3. 8L)、A 同量の沸騰した湯、B 砂糖 3ポンド(1. 4kg)、C オレンジとレモンの皮、D 根ショウガ、E トーストパンとイースト菌若干とある。 製法は、タンポポを熱湯で煮て 3日間置いてから濾して砂糖と皮類、根ショウガを加えてもう一度煮る、冷やしてからトーストパンとイーストを入れて瓶に分けて保管する。 瓶詰め後数か月で飲めるようになると云う。 本には、何処の国の酒造りなのか書いてないが、確かアメリカには昔から タンポポ・ワイン (醸造酒) が有った様に思う。

 他にも、ワインの飲み方、イギリス海軍の酒の飲み方、マティーニの作り方、シャンパンの開け方等々、酒に関する うん蓄が書かれている、中でも 「二日酔いの治し方」 は秀逸?... この本では、二日酔いの正体は 「身体の脱水反応」 と位置づけ、アルコールを中和するには水分を取るのが一番良いとある。 何のコトは無い、水を飲むなんて何処の国の誰もが既にやっていることで新しい話ではない。 但し、迎え酒に就いては一時的には効くが、脱水症状を更に悪化させるだけと戒めている。

 参考書 :
Diagram Group  じょうずなワニのつかまえかた  扶桑社

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