ぬるでんぼう

アクセスカウンタ

zoom RSS 地底世界を往く

<<   作成日時 : 2015/12/15 17:12   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 「 鎌倉井戸 」 と云うのがある。 群馬県安中市、旧九十九村小日向 小字鍛冶村に伝わる伝説の井戸で、昔はこの井戸は地底を通じて鎌倉に繋がっていると信じられていた。 井戸跡は 廃寺になった半空寺裏にある。 寺僧は鎌倉から逃れてきた落武者で氏名は不詳、僧名は唯慶秀和尚、廃寺跡には今も 50アール程の荒れ地が残る。 ... 「 いざ鎌倉 」 の号令は、 謡曲 「鉢の木」 の主人公 佐野源左衛門と五代執権 北条時頼の物語でよく知られる、内容は北条氏の鎌倉幕府時代の話である。 当時、全国の道は鎌倉へと通じていて、中央に政変があれば武士は即 鎌倉へと走った。 ... 馬を持たない武士は、一人暗い夜道を駆け通して鎌倉へと馳せ参じた、その道行きは 恰も暗い地底を走り抜けるが如きであったと云う。

 国の指定史跡、島根県出雲市猪目町の 「 猪目洞窟 」 (遺物包含層) は、荒々しい日本海に面した島根半島の崖続きの道路下に在る。 幅 30m、奥行き 50m余の海食洞からは、縄文から弥生・古墳時代に掛けての遺体埋葬跡と多数の遺物が発見されている。 ... 出雲風土記には、この洞窟は 「古事記」 に載る黄泉の国の入り口とある。 死んだ妻の イザナミノミコトを追って ここまで来た イザナギノミコトは、入ってはいけない場所に入ってしまい、そこで化け物に追われて危機一髪 この洞窟から逃れる。 黄泉は、ヤマト言葉の ヨ ミ を漢字の黄泉に当て嵌めたもの、黄泉とは地下の泉の意味であったが転じて 地底の死者の世界を指す様になる。


 第二次大戦の最中、急遽 造られた地下の大空壕、... 1 トン爆弾にも耐えられる様にと建造された日本政府移転の為の地下壕だったが、その後 広島・長崎に落とされた新型の威力を見て日本は降伏、地下壕は一度も機能するコト無く使命を終えた、謂わば戦争遺産である。 場所は、列島内陸の長野県松代地区、象山・舞鶴山・皆神山の三山の地下にあり、1941年 (S17年) から 200万円の工費を掛けて、延べ 1320u、 地下三階、総延長 10km、規模の地下壕を建造した。 そこには政府機関を始め 軍部、放送通信、皇室など日本のメイン機能を収容する予定であったが、敗戦後は遺棄されたままで巨大な地下坑道は廃墟と化した。

 東京大学宇宙研究所の 「神岡地下観測所」 は、1989年に岐阜県神岡町の旧神岡鉱山茂住坑の地下 1000m の空間に 4500トンの大型水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置を設置して始まった。 以来、成果的には超新星ニュートリノ、太陽ニュートリノ、素粒子の統一理論等を実証し、その間に 2名のノーベル賞受賞者を輩出する等、カミオカンデ (Super KAMIOKA Nucleon Decay Experiment ) は世界に向けて研究成果を発信し、内外から高い評価を得るに至った。 ... 神岡鉱山は奈良時代の養老年間から続く金属鉱山、現在の地下観測所は硬い飛騨片麻岩に囲まれた頑丈な岩盤の中にある。 神岡鉱山の金属採掘事業は 2001年に終了している。

 フランスのジュール・ヴェルヌは 1864年に SF小説 「地底旅行」 を発表した。 原文は Voyage au centre de la terre だから、地球の中心への旅である。 ... 「アイスランドのスネッフェルス火山の火口から下に降りて行けば地球の中心に辿り着ける」 と云う暗号を頼りに 現地で雇った案内人を含め 三人で火口を下って地球の中に入っての冒険旅行である。 小説の構成は、前半は地理学が主で 後半からは 地質学と古生物学が中心になっていく、作品は地底を周遊する科学啓蒙的な冒険小説としてヒットした。 戦前の日本でもよく読まれた 19世紀の名著である。

 いま私が立っている足元の下の地下は・ 更に もっと深い所は・ そして地底はどの様になっているの? 此処から地下に、ドンドン掘って行けば地球の反対側に出られるの? 地底人って本当に居るの?   未知の世界には誰もが興味を持つもの... 。 現在、世界の 「最深の掘削記録」 はロシアの地下で 12,345m 。 日本では 径 10p の穴を 10m掘ると掘削費用は 15万円、1000m も掘れば1500万円になる。 採算を考えれば個人では出来ない冒険である。 ... 地球科学では、地球の半径は ≒ 6400km、内訳は 地殻が 5〜30q、その下のマントルが 2950q、核が 3400q、しかも地下深くに行くに従って温度は高くなる。 ... そんな地底世界へ人間は何を求めて来たのか。 人間にとって地底とは何だったのか。 ... 地底への挑戦は自然への畏怖からだったのか?  単なる好奇心からだったのか? 合理的な必然性・必要性有っての冒険だったのか??? ....

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
地底世界を往く ぬるでんぼう/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる