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<<   作成日時 : 2017/12/31 23:31   >>

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 最近は外国人にも人気の 「ニンジャ」 だが、今年も12月の中旬に東京の日本橋で三重大學と忍者発祥の地の伊賀市による 「忍者・忍術学の講座」 があった。 遅れて到着したが会場には百人程の受講者が集い、然も比較的 若い男女が多いのが印象的だった、...忍者像への人気の高まりには驚かされる。 2018年2月の三重大学大学院、人文社会科学研究科の入試には選択科目として新しく 「忍者」 「忍者・忍術学」 が加わった、授業にも 「忍者・忍術学」 の講座を新設して忍者の歴史や精神構造を学べる様にしたと云う。 これにより科学としての忍法を何処まで展開できるのか、出来得れば講座には情報学や観光学も採り入れては如何かと思う。 21世紀の今、新しい忍術修士の誕生に大いに期待したい。

 「忍者」 と云えば、黒装束を着て素早く立ち回り 最後は相手に焔硝弾を投げ付けてスーッと消える、そんな役回りを連想するが、勿論 これが忍者の仕事のすべてではない。 現代人と忍者が繋がる点が有るとすれば、それは情報、即ち情報の収集であろう。 ... 忍者の仕事では情報の収集が最重要の仕事だった。... 情報とは、対象になるモノの状況や事情を指すが、人間が情報を必要とするのは事前に対策をたてる為である。 今も昔も よりよく生き延びる為には正確な情報を他者よりも早く入手するコトが必要である。 その為に人は良筆の情報の取得に腐心した訳だ。 昔の忍者は情報を収集する為に、相手方の城や屋敷に忍び込み重要な情報・証拠を入手し、或いは隠れて見聞きをした。 また別の忍者は自らを僧や歌人、商人などに変装して敵地に侵入して情報を収集した。 一般には、前者を陰忍と云い、後者を陽忍として区別していた。

 2017年の夏、超大作映画 「忍びの国」 が全国で上映された、この映画の内容は戦国時代に起きた天正伊賀の乱で、信長に従わなかった伊賀の国の忍者集団と織田一門の戦いを描いた作品もの。 第1次天正の乱は 1579年 (天正7年) に、第2次は 1581年 (天正9年) に起きている。 第1次では信長の次男の信雄が 1万5千の兵を率いて戦ったが敗れ、第2次は信長自身が 5万の兵を率い出陣し45日間を掛けて伊賀全土を殲滅した。 ただ、実戦についての資料や記録は残されてないので戦の詳細は不明である。 だが後の江戸時代に書かれた戦記物の記事から推測すると、信長軍は伊賀全土を焼き尽くし子女に至るまで殺戮したとある。 ... この映画は、封切後 1年余で観客動員数 195万人、興行収入 25億円を記録した。

 古来より伊賀の国の民衆は独立心が強く、全体を統一し難い国であった。 そんな中、伊賀と甲賀の忍者集団が職業人として活躍したのは応仁の乱の時で、西軍の畠山方であった。 10年も続いた長い々々 戦の中で彼らはよく働いた。 だが大勢の忍者の活躍期は、その後の戦国時代をピークに江戸時代に入ると次第に活躍の場は減少していく。 最盛期には、忍者集団は伊賀・甲賀を含めて全国に 31 も有ったと云うが、最後までに残ったのは伊賀と甲賀だった。 忍者は夫々に役割も熟練度も違うので業としての線引きは難しいが、最盛期には全国に 1〜5万人 (含む家族) の忍者が居りそれぞれ各地の大名や豪族に雇われていた。 待遇面では記録の残る江戸時代初期には忍者のトップの服部半蔵の禄は3千石、その高は幕府に功績のあった譜代の旗本並みの厚遇であった。 対する普通の忍者の禄は 「陽忍」 では石高は 40〜70石、江戸時代初期の1石の米価を1石10万円と見積もれば年収は 400〜700万円、「陰忍」 の場合の禄は10〜30石程度だったので、自作農を行いながら暮らしていた。

 忍術の本然は、人の心の奥に潜む暗黒部分の実行である。 ...忍者は一旦 雇い主から命令が有れば、その目的を達成する為に相手に近づき懐柔をしたり、脅したり、時には忍び込んだり、証拠品を盗んだりした。 後世、この盗みの部分を指して、忍術は偸盗術 (ちゅうとうじゅつ ⇒ 盗み) だと云われているのも事実である。 古来より忍術書では、忍者は泥棒ではないと主張してきたが、忍法伝の兵法秘要霜盗の巻や忍術秘伝霜忍目録等には偸盗について書いてあるのも事実である。 今後、この矛盾点を忍術学がどの様にして乗り越えるのか...。 忍者に命令を下していた戦国大名と忍者との繋がりは強固であった、それだけに命令者が大きな戦で敗北するとその影響は大きく多くの場合、忍者は職を失っている。 小田原の北条家に仕えた、後の風魔の小太郎と相州ラッパの一味、甲州武田家没落後の高坂甚内一派等々...、主家を失い武士同様に行き場を失った忍者達のその後を追うコトも必要と思う。 彼らは何処へと消えて行き、一体何をしていたのか、興味は尽きない。

 参考書 :
山田裕治  忍者はすごかった  幻冬舎新書 

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