秋の色


  漸く秋になり周囲の風景も少しずつ変わり始めた。 ... そんな秋ではあるが、秋の期間って一体何時から何時までを云うの?   実は、秋の定義には色々あって、先ず 天文学で云う秋は秋分の日から冬至の日の前日までの 9/23~12/22 の間であり、 気象学では9月~11月までを秋と云い、暦学では立秋の日の 8/8 頃 ~3ヶ月後の11/7までを、また太陽太陰暦の二十四節気では 立秋 ~ 霜降(そうこう)までの 6 節気の間を、企業等の会計年度では 10月~12月の間を、だが日常的には我々は 9月~11月 の間を秋と云っている。 秋にもいろいろ有りますね。


 最近キーボードで  ♪ 今はもう秋...と「誰もいない海」という曲を弾いていたとき楽譜の下の方に作詞者 山口洋子とあるのに気が付いた。 普段は楽譜を見ても作詞者にまで目を通すコトは無いので これには驚いた。 この曲の歌詞は 「 ♪... 今はもう秋  誰もいない海、知らん顔して人が行き過ぎても、私はわすれない 海に約束したから... 」と続く。 山口さんは既に亡く、今では JR 旧信越線沿いの戸倉上山田温泉の千曲川展示館に遺品が展示されていると聞く。 往時の彼女の職歴は多彩で、時には作詞家だったり直木賞受賞の小説家だったり、女優、銀是のクラブ姫のママさんだったりと大忙しだった。 わたしも若い頃に何回か銀座のこのクラブに立ち寄ったコトが有ったが、気さくで当たりの柔らかい感じのママさんだった記憶がある。混んでいて席が空いてない時には隣の控えのバーに行ってて下さいと云われたほどに夜の店は遅くまで繁盛していた。 ... 「誰もいない海」の曲が世に出たのは1968年(S43年)、思えば古い曲だ。 楽譜の下の方に小さくトワエモアが歌ってヒットしたとコメントが付いていた。昭和も遠くなりにけり...ですね。



 秋の七草。…対する一方の「春の七草」の方は新春の新芽を粥に入れて食べる野草なのでトントンパタリの落語からでも草の名前は直ぐに覚えられるが、秋の七草は自ら本で調べないと分からない程に難しい。 その秋の七草、春の七草と同様に起源は古く万葉集に詠まれている和歌が元になっていると云う。
 山上憶良
秋の野に咲きたる花を指(および)折り かき数ふれば七種(ななくさ)の花

七種とは、菜の花、尾花、葛花、なでしこ、女郎花(おみなえし)藤袴、朝顔の花を云う。現代の七草の花は、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウだから当時とは若干異なる。 この内で野生のフジバカマ だけは私も見たことがない。 源氏物語の三十帖は”藤袴”(フジバカマ)であるが、この花の原産地は中国で奈良時代に日本に持ち込まれたとある、だが現在は野生種は見当たらず 国の絶滅危惧種に指定されている貴重な花だ。( 街の園芸店には栽培種が置いてある )。ハギに付いては 私も箱根の種苗店で小さな苗を購入してきて庭に植えたことがあったが、花はキレイなのに 3~4年で大きくなり過ぎ、他の植物を覆ってしまう程に成長しすぎたので止む無く伐採して今はない。...春の七草は菜であり掌に載るほどに小さく食するコトも出来るが、秋の七草は花が主なのでどちらかと云えば全てが大型だ。


 秋と云えば ”月” 。 澄み渡った夜空に大きく輝く月が ”中秋の名月” である。 中秋の語源は秋の真ん中の日に出る月のコト。元々、旧暦時代に作られた中秋の名月なので、現代の新暦の日にちとは1~2ヵ月のズレが生じてしまった。 その為、仕方なく現在の新暦では 9/7~10/8 の間に来る満月の日を中秋の名月の ”十五夜”と称している。 生憎、今日はもう10月4日なので今年の十五夜だった 10月1日は過ぎてしまったが、次は 2021年の9/21、2022年では9/10 が「中秋の名月」の日になる。 また ”十三夜" の月を見るなら、2020年の10/29、2021年は10/18、2022年は10/8 が観月できる日である。見事な 13夜の月も見逃してはならない。 ... わが国で月見が始まったのは平安時代の貞観年間(859~877)、貴族たちは池に船を浮かべて詩歌や管弦を楽しんだ、だが月見の醍醐味は、ただ天空の月を眺めるのではなく、水面や盃の酒に映る月を見て楽しむコトだったと云う。但し、庶民が月見を楽しむ様になったのは江戸時代以降のコトである。







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